リフォームセレクション 2022-2024
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選択・施工上の注意■ 直射日光等からの保護 ■ 付着した接着剤や汚れの処理 ■ 「フィルム汚れ防止壁紙」「スーパー耐久性」の施工上の注意■ 粘着テープを貼らない■ 下地と同色のパテを使用 ■ 糊付け後の注意点 壁紙の厚みはおおよそ1㎜未満であり、下地の凹凸を壁紙だけで防ぐことはできません。下地が平滑になるよう、施工環境に応じた入念な下地処理を行ったうえで壁紙を施工してください。また、ネジ・クギ類も施工後の不陸や変色等の原因になるため、突起を完全に沈め、サビ止め処理をしてください。パテが壁紙に付着した場合は、壁紙の凹部に入り込まないよう慎重に除去するようにしてください。パテは下地と同色のものをご使用ください。下地と異なる色のパテを使用すると、施工後に下地の色が透けて見える場合があります。壁紙に糊付け後、適切なオープンタイムを取ってください。 施工を容易にするとともに、フクレや目■の発生を防ぎます。 また、壁紙をきつく折りたたんだり、湾曲部に荷重がかからないようにしてください。 折りジワが発生し、元に戻らない場合があります。壁紙の表面や■り縁などに糊・汚れなどが付かないよう十分ご注意ください。 付着した場合は、きれいな水を含ませた布で直ちに拭き取り、最後に乾拭きしてください。 糊や汚れが付着したまま放置すると、かびや変色の原因になります。モルタル・ベニヤ下地に施工する場合は、フクレやアクを防ぐため、シーラー処理をしてください。オープンタイムは長めに取ってください。オープンタイム不足はフクレ等の原因になることがあります。 糊付け後は折りジワがつかないように大きくたたみ、上積みは避けてください。エアーや水分が抜けにくく、特に低温時にはフクレが生じやすいためご注意ください。出隅の納めの際は折り曲げた壁紙の表面からきれいな布でしっかりとおさえてください。施工後は表面に付着した糊や汚れをきれいに拭き取ってください。拭き残しがあると変色の原因になることがあります。一般ビニル壁紙と比較して施工難易度が高いため、施工費が割増しになる場合があります。商品選択上の注意1.防火性能について建築物の内装仕上げに関しては、建築基準法により防火上の基準が定められており、建築物の用途や規模・構造に応じて、認定を受けた材料を使用することが義務づけられています。 見本帳の商品情報では、防火性能(防火認定区分)を目安として表示しておりますが、防火性能は壁装材の防火認定だけでなく、下地基材及び施工方法との組み合わせによって規定されるものですのでご注意ください。 2.防かび性能について防かび表示商品には、防かび加工をしてありますが、壁紙単体でかびの発生を防ぐことはできません。かびの発生は建物の構造や室内環境に大きく影響されます。常に換気を心がけ、風通しを良くして、湿度の上昇を抑えてください。施工時に防かび剤を糊に添加すると、より効果的です。3.汚れ防止性能について壁紙工業会制定の汚れ防止壁紙の性能規定に基づき、表面に汚れ防止性能を目的とするフィルムを貼り合わせた壁紙であり、且つ試験結果が4級以上の商品に「汚れ防止」の表示をしています。4.表面強化性能について壁紙工業会制定の表面強化壁紙の性能規定に基づき、試験結果が4級以上の商品に「表面強化」の表示をしています。5.使用環境について高温、多湿、水濡れの環境や屋外での使用はお避けください。 天井や間接照明付近など、下地の段差が目立つ場所にご使用になる場合は、厚みのある商品をお選びいただくことをおすすめします。6.柄合わせの必要な商品について柄合わせを必要とする商品は、要尺が無地系の商品よりも多くなりますのでご注意ください。 施工の際は見本帳などの「リピート」表示を参考に柄合わせしてください。7.パールインクやラメを使用した商品についてパールインクやラメを使用した商品は、壁紙表面を衣類等で擦るとパールやラメの粒子が付着することがありますのでご注意ください。8.施工費について汚れ防止壁紙や製品厚が薄く表面がフラットな壁紙などは、一般ビニル壁紙と比較して施工難易度が高いため、施工費が割増しになる場合があります。 あらかじめ商品特性や現場の環境などをご確認の上、商品選択をお願いします。施工上の注意■ 下地の平滑仕上げ 2.汚れが付着したら■ 一般ビニル壁紙の場合 3.剥がれてきた壁紙のメンテナンス部分的な剥がれであれば、剥がれが広がる前にゴミや埃を取り除いた後、壁紙の裏に文具用の糊や木工用ボンドをはみ出さないように塗布して、十分に圧着してください。 剥がれてから時間が経ったものや、劣化して硬くなったものは補修が困難ですので、貼り替えをおすすめします。4.かびについてかびは見た目の悪さの問題だけでなく、アレルギーやぜんそくなど、病気の原因になることがありますので注意が必要です。 壁紙はほとんどの商品に防かび性能がありますが、壁紙単体でかびの発生を防ぐことはできません。■ かびを防ぐ5.結露について結露や過度の湿気はシミ・剥がれ・かびの原因となりますので、室内の換気や湿度調整を心がけてください。■ 換気・除湿 施工時の臭いが残っている場合がありますので、入居後一週間程度は十分に換気を行ってください。直射日光や熱風が長時間当たる場所では変退色するおそれがあります。カーテンやガラスフィルムなどで日除けを心がけてください。 また、ストーブなどの暖房器具の熱風が壁紙に直接当たらないようにご注意ください。タバコの煙やキッチンの油煙などは壁紙を短期間で黄変させ、頑固な汚れとなります。 室内の換気を心がけてください。スプレー式の薬品(殺虫剤・塗料・化粧品など)を壁紙に付着させないでください。 また、傷薬などの医薬品や口紅なども付着させないでください。 種類によっては付着した色が落ちなくなったり、壁紙が変色したりすることがあります。 家具の塗料やベニヤに含まれる色素により、壁紙が変色することがあります。 家具と壁紙の間は空間の余裕をとってください。 変色だけでなく結露やかびの防止にもなります。粘着テープ(セロハンテープやガムテープなど)を壁紙に貼らないでください。 テープの粘着剤が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。また、粘着テープを剥がす時に壁紙を破損するおそれがあります。特にゴム系接着剤は変色が起こりやすいためご注意ください。飲食物や調味料などの汚れは、直ちに固く絞ったスポンジやタオルで汚れを吸い取るように拭き取ってください。 落ちにくい場合は中性洗剤をご使用ください。 壁紙表面に残った洗剤は変色の原因になりますので、真水かぬるま湯できれいに拭き取ってください。※強い洗剤やシンナーなどの有機溶剤は、変色や表面破損の原因になりますので使用しないでください。日常の汚れは、固く絞ったスポンジやタオルで水拭きしてください。落ちにくい場合は中性洗剤や消毒用アルコールをご使用ください。壁紙表面に残った洗剤は変色の原因になりますので、真水かぬるま湯できれいに拭き取ってください。かびは建物の構造や生活環境に大きく影響を受けます。常に換気を心がけ、風通しを良くして、湿度の上昇を抑えてください。常に換気を心がけ、暖房器具などから発生する水蒸気を外へ排出してください。 特に浴室や料理時の水蒸気などにはご注意ください。 除湿器や吸湿剤などの活用も有効です。■ 通気を良くする家具裏などの■間に余裕を取り、建物全体の空気の流れを良くする工夫をしてください。冬場は室内と外気の気温差が大きく、結露が発生しやすい時期です。また、加湿器を使用した後などは特に発生しやすくなります。 こまめな換気や除湿を心がけてください。壁紙のメンテナンス1.一般注意事項■ 入居後の換気 ■ タバコの煙・キッチンの油煙について■ 薬品や化粧品類を付着させない■ 家具を壁面に密着させない■ 「フィルム汚れ防止壁紙」「スーパー耐久性」の場合 ■ 冬の結露について 39

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