どこまでも深みが続くように幾重にもかさなった線が風になびくと鳴る「しゃらしゃら」という音。「線」に生じる「カゲ」が織り成す奥行き感を表現しました。SGB2001~2003の壁紙は、和紙を漉く過程で楮繊維をそのまま利用し、線の重なりを形にしました。職人が糸を交差に置き、上に繊細な生地を被せながら固定していく手間暇をかけたSGB2004~2005の壁紙は、手加工ならではの粗密や歪みの不安定さを「味」や「温かみ」として表現した織物壁紙です。また、SGB2006~2009の壁紙はアルミ紙に和紙を貼り合わせ和紙素材を強調しながらも斜めに流れる線を印刷し、奥行きを出しています。SHARA SHARAしゃらしゃら5
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