織古き時代はもちろん、様々な建築資材が生み出されている現在でも愛され続けている木。頑丈さとしなやかさだけでなく、温かみのある手触りや爽やかな香りも魅力です。そんな天然の木を最新技術で薄くカットし、職人が一枚一枚横繋ぎした、本物の木の壁紙。全国各地の木材を使用することも可能で、地域の活性化にも貢献します。OriP.59〜88木MokuP.111〜116織機で撚り糸を操り生地を作る、織。美しい糸玉は、清流の様に無数の線を引きながら機械の間を走り、経糸を形成。伝統的な織機で緯糸を織り込み、織物に姿を変えた後は、高い技術力を持つ職人のもとへ。丁寧な指使いにより、細かなほつれや汚れが改善され気品を纏った壁紙は、空間をやわらかな雰囲気で包みます。土は身体に優しい壁紙の素。製品は材料作りからスタートします。石をはじめとする自然由来の原料を機械に通し、粒の大きさを均一に。これがやわらかな質感の秘密です。続いてデザインを作るために裏紙に素材を付着。原料に合った機械を使うことで、自然ならではの風合いを纏いながらもモダンな印象を与える壁紙が生まれます。珪藻土P.99〜110Tsuchi紙布P.89〜98紙布は、紙から作られた糸を織り込んだ生地のこと。織機に通す前に、撚り糸を回転させながら巻き直し糸の面を揃えていきます。この工程が表面に立体感を生むポイント。職人により、隅々まで整えられれば重厚感とやわらかさを併せ持った壁紙が生まれます。汚れが目立ちにくい紙布は使うほどに味わいが深まる魅力的な素材です。Shifu16
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