XSELECT 2021-2024
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|防火認定制度と表示について|壁紙品質情報管理システムでは、防火壁装材料の製造出荷から現場施工仕上げまでの管理を一貫して行うため、2つの表示ラベルを運用します。製品には「防火製品表示ラベル」が、また施工現場の仕上げ箇所には「防火施工管理ラベル」がそれぞれ表示されます。(1)防火製品表示ラベルについて国土交通省より防火認定を取得し、防火仕上げに適用される壁紙には、製品の外装面に「防火製品表示ラベル」が貼り付けされます。また、ラベルには防火性能や認定番号、その他の認定に関する情報が記載されています。(2)防火施工管理ラベルについて認定条件に基づいて壁紙と下地基材を組合せ、かつ日本壁装協会が制定した「防火壁装材料の施工共通仕様」により施工を行った場合、施工箇所には防火性能を表す「防火施工管理ラベル」を表示することができます。■ 防火材料の認定と防火壁装材料防火材料とは、不燃・準不燃・難燃の性能区分に応じて、国土交通大臣が定めた材料(※①)、もしくは国土交通大臣が認定した材料(※②)のことです。 ※① 国土交通大臣が定めた材料とは、建築基準法令等に基づいて告示に具体的な名称を挙げて防火性能があるとされた材料です。 ※② 国土交通大臣が認定した材料とは、法令等に基づいて国土交通省の指定する性能評価機関で評価し、防火性能があると国土交通大臣から認められた材料です。    防火壁装材料も国土交通大臣の認定を受けた防火材料です。防火壁装材料とは上記の大臣認定を受けた壁紙です。これは、壁紙単体ではなく下地基材との組合せによって得られた防火性能により認定を受けており、下地基材によって同じ壁紙でも防火性能が異なる場合があります。防火壁装材料としての性能確認は、告示に示された防火材料との組合せで行われており、下地基材については、国土交通大臣が定めた防火材料であること、また認定の仕様に定められた範囲内でしか施工できません。したがって、下記の告示に表記のない、個別に大臣認定を取得した下地基材に施工した場合は、防火材料として認められません。例えば、9.5mm不燃石膏ボードは、告示された不燃材料には該当しないことから、不燃認定壁紙を施工しても不燃性能の表示をすることはできません。国土交通大臣より認定を取得した防火材料には認定番号が発行されます。認定番号は、不燃の防火性能を有するものは「NM」、準不燃は「QM」、難燃は「RM」の記号がそれぞれ頭に付いた4桁の番号です。■ 国土交通大臣が定めた防火材料(1)不燃材料(建設省告示第1400号ならびに国土交通省告示第1178号による改正 平成16年10月1日)建築基準法施行令(昭和25年政令第201号)第2条第九号の規定に基づき、不燃材料を次のように定める。(2)準不燃材料(建設省告示第1401号 平成12年6月1日)建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第1条第五号の規定に基づき、準不燃材料を次のように定める。(3)難燃材料(建設省告示第1402号 平成12年6月1日)建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第1条第六号の規定に基づき、難燃材料を次のように定める。※ご不明な点につきましては、建築主事にご確認ください。コンクリート、れんが、瓦、陶磁器質タイル、繊維強化セメント板、ガラス繊維混入セメント板(厚さ3mm以上)、繊維混入ケイ酸カルシウム板(厚さ5mm以上)、鉄鋼、アルミニウム、金属板、ガラス、モルタル、しっくい、石、石膏ボード(厚さ12mm以上)、ロックウール板、グラスウール板不燃材料、石膏ボード(厚さ9mm以上)、木毛セメント板(厚さ15mm以上)、硬質木片セメント板(厚さ9㎜以上、かさ比重0.9以上)、木片セメント板(厚さ30mm以上、かさ比重0.5以上)、パルプセメント板(厚さ6mm以上)準不燃材料、難燃合板(厚さ5.5mm以上)、石膏ボード(厚さ7mm以上)(青 色)(緑 色)(赤 色)紙系壁紙加工紙紙布和紙合成紙どんす張り塗装仕上げ織物植毛化学繊維織物化学繊維植毛化学繊維不織布絹織物塩化ビニルプラスチックオレフィン水酸化アルミニウム紙骨材ガラス繊維材料区分商品分類繊維系壁紙塩化ビニル樹脂系壁紙無機質系壁紙その他プラスチック系壁紙■ 材料の区分、種類、および商品名称■ 防火施工管理ラベルの種類不燃準不燃難燃NM-○○○○QM-○○○○RM-○○○○Noncombustible Material 燃えにくい材料Quasi noncombustible Material 類似(準)の燃えにくい材料Fire Retardant Material 火を遅らせる材料1 防火材料について2 防火認定番号について3 防火ラベルについて227防火認定について

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